本はメディア

古本では本の原稿がコンテンツです。編集者や装丁家がそのコンテンツを本という形に仕上げます。そうして、メディアとしてこの世に送り出すわけですが、メディアは出版社のものでもあります。 古本屋が値付けをするうえで重視すべきなのはコンテンツではなく、メディアとしての 本の外観のほうです。
本の内容はどうでもいいということではありませんが、なかのコンテンツを読まなくても、 誰に向けて、何について、どのようなニュアンスで作られた本であるかは、そのメディアとしての 形態をみればある程度、把握することができます。

とくに専門的な論文では、 論文の結論よりも、どういう読者を対象として書かれたものか、どういう方法による、何についての研究なのかが、値付けをするうえでより重要な要素になります。